NCE PowerCab DCC

私がメインで使用している DCC システムは、NCE Corporation の Powerhouse Pro DCC と言うものですが、試運転や工作中にちょっと使うにはコマンドステーションなどの配線を含めて取り回しが不便です。これはそもそもレイアウトに固定して使うことが前提なので仕方ないのですが、気軽に使える安価なシステムをかねて欲しいなと思っていました。

発売されてかなり経ちましたが、NCE のDCC入門システム を導入しました。実売価格 $140程度と安価ながら機能はフルシステムと変わりなく、さらに Powerhouse Pro システムのキャブとしても使うことができる、その拡張性を見込みました。

日本では相変わらず NCE システムは発売されていないようですが、これはかなりコストパフォーマンスに優れたシステムだと思いますので、DCCを検討されている方は候補のひとつにされても損はないと思います。


 

PowerCab システムです。

キャブを付属のキャブバス基板につないで使いますが、パワーユニットがキャブに内蔵されていますので、キュブを移動しながら抜き差しすることはできません。ウォークアラウンドには、別のキャブをキャブバスにつないで対応する必要があります。

私の場合はサブシステムとして採用しましたので、不便は感じませんが、ウォークアラウンド前提でシステムを構築するのであれば、Powerhouse Pro などの上級モデルを選択すべきです。

うれしい機能としてプログラミングトラックを使用してのプログラミング時にこれまでより高い電圧をプログラミングトラックに流すため、デコーダーとの相性の問題、例えば特定のメーカーのデコーダーのCV値が読み出せないと言った問題が解消される点です。私が別に持っている Powerhouse Pro など、これまでのシステムでは PowerPax などのプログラミングブースターを必要とするケースがありましたが、それが不要になります。

Powerhouse Pro のキャブと外観上の違いはロゴくらいで、最大電流や扱える車両数の上限制限などありますが、Powerhouse Pro の持っている機能すべてが使え、入門用システムながら上級システムとほぼ同じ機能を備えています。

最大電流は 1.5A ですが、別売りのブースターを使用することにより 3Aまであげることができます。

キャブは、付属のカールコードを使って Powerhouse Pro のキャブバスにつなぐことにより、そのまま Powerhouse Pro システムのキャブとして使うことができますので、拡張性にも優れています。自宅では小規模レイアウトで PowerCab、クラブでは大規模レイアウトで Powerhouse Pro のキャブとして使うと言った使用方法も考えられます。


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