車体などの折り曲げ

鉄道模型の世界では、遠藤機械の折り曲げ機が有名です。折り曲げ位置の固定などができて、確かに編成物など同じ物を複数作るのには大変適していますが、なにせ高価ですので躊躇してしまいます。

安価な板金工作用の折り曲げ機でも工夫すればきれいに折り曲げられます。

日本のホーザンの物は、押さえ板をある程度移動でき、車体のR曲げにも使えると情報をいただきました。日本から私の使用している折り曲げ機をアメリカの業者に注文すると、送料込みで、7000円程度になります。重量がありますので送料が高いですが、投資価値はかなりある買い物だと思います。何人の方の入手のお手伝いをすでにさせていただいておりますので、入手方法などお気軽にご相談ください。


 

折り曲げ機 私の使っている折り曲げ機です。中国製で大変安価です。

折り曲げる材料を固定するために別売のC型クランプが必要です。

折り曲げ位置決め 車両の肩の折り曲げの調整は、折り曲げ機のヒンジ部分からの折り曲げ位置の距離で行います。ヒンジから折り曲げ位置が遠くなれば遠くなるほど、緩やかなカーブで曲げることができます。と言って、あまり遠すぎるときれいに曲がらなくなりますが。

折り曲げ位置の調整は、ノギスの深度測定部を使うと正確に行えます。遠藤機械の折り曲げ機はこの作業を固定できるのですが、まあ値段が値段ですから、ここは割り切ってきちんと測ります。

折り曲げ結果 わかりづらい写真で申し訳ありませんが、0.4mm 真鍮板を、折り曲げ位置を変えて折り曲げてみたものです。

左から、4mm, 2mm, 0mm ヒンジ部分から離して折り曲げました。4mm は比較的肩Rの大きな車両向け、2mm は小さな車両、0mmは、旧型客車の様にいきなり屋根Rが始まる車両向けかと思います。

屋根の曲げ 屋根のRは残念ながらこの折り曲げ機でどうのこうのできるものではありません。丸棒を使って曲げる、あるいは、指でゆっくり曲げていきます。編成物の場合、同じRで揃えるのは大変ですが、これも自作の楽しみと考えてがんばりましょう。

大変古典的な方法ですが、写真の様に電話帳などのやわらかい本を下敷きにして丈夫なパイプ、丸棒で体重をかけてごろごろしますと柔らかな曲線で曲げることができます。いっぺんに曲がりませんので、車両の数があると結構しんどいですが・・・

私と同じ折り曲げ機を使用されている横浜の S さんにいただきましたヒント

編成物の車体の折り曲げ時など、折り曲げ位置を固定するために、アングル材を使う例です。非常に有効な手段です。


[工作のヒント集]
に戻る


Copyright (C) 2005, 師匠 All Rights Reserved.