路面電車等排障器の作り方

路面電車などのインターアバーン車輛にかかせないのが排障器。市販品もありますが、形、大きさともにぴったりのものはなかなか見つからないことが多いと思います。自作するにもなかなか左右対称にできなかったり、半田ごてをあてているあいだにばらけてしまうなんてこともあったりで、簡単に作れるイメージはあまりありませんが、ちょっとした工夫で意外に簡単にできるものです。

車輛によっていろいろな形状をしているものですが、ここでは比較的一般的な形の物を作ります。


 

ケント紙上に形状の目安になる線を引き、0.6mm x 0.2mm 真鍮帯板、さらにその上から 0.3mm 真鍮丸線を重ねて、それぞれマスキングテープで固定し、極少量のハンダで固定します。
先の細いケガキ針のようなものを曲げる部分の支点にして、ピンセットで慎重に曲げます。
折り曲げたら、真鍮帯板の中央で突き合わせる形で真鍮丸線を切断、ハンダ付けします。
真鍮帯板を折り返し、軽くハンダで固定します。真鍮丸線の接合面、付き合わせている部分は帯板で隠れますので、見た目も強度も良くなります。

この時、折り返す部分を薄いカッターナイフの刃で軽く押してあげると、きれいに曲げられます。

真鍮帯板を適当な長さで切断し、帯板の間に、0.3mm 真鍮丸線を差し込んで(帯板でサンドイッチにします)、ハンダ付けします。

この段階で完成、車体に取付けてもいいのですが、今回はさらに吊り下げ金具も表現します。

0.4mm 真鍮丸線にぶら下げる形に 帯板にはさんで固定した 0.3mm 真鍮丸線を曲げて少量のハンダで固定します。
さらに 0.4mm 真鍮線を吊る形に折り曲げてハンダで固定、不要部分の真鍮丸線を切断、ヤスリで整形して出来上がりです。


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