フライス盤工作

フライス盤を英語で言うと、Milling Machine (ミリングマシン)。一見ボール盤のようにも見えますが、ボール盤に比べ非常に堅牢に作られていて、ボール盤のドリルチャックに相当する部分が交換できる構造になっています。この交換できる部分にはテーパーのかかった穴が本体側にあいており、そのテーパー構造の違いによって、MT-3, R8 と見かけは同じでも異なる仕様のものが存在します。MT-3 と R8 どちらがいいかと一概に言えませんが、ホビー用途を考えた場合、MT-3 の方が一般的な気がします。R8 テーパーはその構造上(シャンクの接触面が大きいため)、工作終了後、コレット、ミルホルダーなどが MT-3 より抜きにくいようです。フライス盤の構造に関しては後ほど説明します。

旋盤よりも情報が少なめですので、旋盤工作のページ同様フライス盤っていったい何ができるのかレベルの初心者にもわかりやすく、フライス盤工作技術の習得状況を


フライス盤の紹介
MicroLux ミニフライス盤です。日本の寿貿易のFM100とほぼ同じ物だと思います。Z軸の微動調整機能は標準で付いています。

旋盤の購入先 Micro-Mark の MT-3 のミニフライス盤を購入しました。他のメーカーの物は、X-Y テーブルのハンドル1周で 0.065 インチと中途半端な仕様(おそらくミリ仕様の部品をそのまま使用)だったので、迷わずこの製品を選びました。

標準付属品は、ドリルチャック、ドローバーと工具のみと何もできないに等しい状態です。旋盤と共有できるコレット & ホルダーのセット、留め金、センターゲージ、ミリングバイスなどのアクセサリを他に購入しました。

MicroLux フライス盤
X-Y テーブルの精度を測るとともに、カラム(支柱)をテーブルに対して直角に固定します。

ダイヤルゲージを当てて、テーブルを端からもう一方の端まで移動させました。ダイヤルゲージの振れが 0.0005 インチ (0.0127mm) のところでカラムを固定しました。テーブル自体に若干の歪があるようですが、この値段の機械では仕方がないと言ったところです。鉄道模型工作には問題ないと思います。

このフライス盤のカラムはテーブルに対して、左右45度ずつ傾けることができます。傾けられると言うことは、直角を出さないと正確に工作できないと言うことになりますので、このように直角を出してあげる必要があります。なお、角度の必要な工作は、カラムを傾けるよりも工作物をバイスで傾けたほうが精度が出ますし工作しやすいと思います。

X-Y テーブルの検査


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