工具のお話、その2
半田付けから仕上げ
ここでは師匠が主に使用している工具の中から半田付けに始まる組み立てから仕上げに関係する工具、道具類やちょっとした小物を紹介。ケガキや素材加工に関する工具類はこちら
半田こて
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真鍮模型工作では何はなくともなければいけない半田ごて。模型を生かすも殺すもこて次第ってくらい大切な道具なので、人それぞれ好みのものがあると思う中で、師匠が選んだのは写真のもの。こて本体より、こて先が命ではあるんだけど。
左から、アカエ100W、シュアー100Wが2本、ハッコー60W が金属工作用。ラジオシャック30W、グット30W は配線用。 こて先は、エコーモデルのアカエ用L型は主にアングル取り付け時、シュアーのこて2本はメインに使っているもので、こて先は、ヒーター共々、メーカー(石崎電機)から直に買うと安いんだけど日本に行った時だけ。カツミ模型がシュアーのものを販売してるけどどうしてあんなに高くなるんだろう。ハッコー60Wについてるこて先は、二子玉川のいさみやで購入したもの。 |
半田は、錫50%(もっとも高温度で融解)のものと、錫60%のものを中心に使用しています。さらに低温半田をホワイトメタルなど特殊なものを扱うときにごくたまに使用。糸半田、棒半田を時と場合に応じて使い分けています。
半田こての熱から机を守るためにベーク板を利用。 フラックスは、いさみやのホルダーを長年愛用してましたが在庫がつきてきたので、半田とともに卸売業者(SRA)から購入しました。大きなボトルがフラックスですが、1ガロン(約3.5リットル)入りで、一生使えそうな感じです。 使用機会は少ないですけど、いさみやから発売されている液体半田は、小型ガスバーナーを使って半田付けができるちょっとした便利な物。 左手前にある逆L字型のブロックは直角ゲージ、直角に半田付けや接着をする時などに使用します。 |
これはただの真鍮板のはぎれですが、半田付けの時に余った半田をこて先から除去する際に使用します。また、ほんの少しだけ半田が欲しいときにはこの板から半田をこて先に移して使うなんてこともできます。
意外に重宝しますのでぜひお試しあれ!熱くなりますので、やけどに注意してください。 |
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半田こてを使うときにもっとも神経を使うのが温度調節。日本にいた頃には、モーターツールの回転数制御用を兼ねて、スライドトランスを使用していたけれど、今は、ステンドグラス用品の通販ショップで購入したヒートコントローラー。
アメリカではブラスモデルはマイナーなので半田関連の道具、素材の入手は日本から、あるいはこのコントローラーの用にステンドグラスショップからの購入となってしまう。 |
やすり、ブラシ、キサゲ
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穴あけ後や半田付け後などの整形に欠かせないのがやすり。用途に応じて、サイズ、目の粗さをいろいろ取り揃えてある。半田がやすり目につまってしまうと、うまく削れなくなるのでメンテナンスはしっかりやらないといけません。
ブラシは余分な半田をおおざっぱに取り払うのに使用。ただし使いすぎると模型本体に要らぬ傷をつけて、半田を盛って処理することになるので注意。 通称、キサゲと呼ばれる余分な半田を取り除く道具は、エコーモデルの刀型、マッハ模型のキサゲ刷毛、いさみやで買ったケガキ針兼用のものなどを使用しています。また、アクリルカッターの刃や折れたのこぎりの刃なども加工して、キサゲとして使用しています。
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接着剤
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説明するまでもないでしょう。接着剤です。素材にあわせて使用しています。
まだ日本から持ってきたものが残ってますが、いずれアメリカ製を使うことになると思います。でも、日本製の方が性能はいいと思います。特にゴム系のボンド。 |
グルーガンは室内の配線の固定などに重宝します。写真のものは、アメリカのクラフトのお店で、$1.99 で購入したものです。日本円で、200円ちょっと。安いですよね〜 |
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