昭和36年に京津線のスピードアップと輸送力増強のために
登場した車輌で、80形の形式名は、京阪では2代目にあたります。
モノコックボディに、前面両側にパノラミックウインドウを
配しスリムな非常にスマートな車体を持っています。
竣工時は、両運ポール車輌として登場しましたが、
後に片運パンタ車に改造されました。大津線初の
空気台車を採用した車輌としても有名です。
キットは、ホビーメイトオカのもので、パンタ台が設置されている
車輌番号87〜93に相当するポール車輌のキットです。
動力、車輪、ポールを別途購入する必要が
ありますが、トータルキットとほぼ呼んでいい構成です。
前面を含むプレスの出来もなかなかのもので、特徴的なスタイルを
よくとらえて表現しています。初心者でも組みやすいキットだと思います。
もっとも組みやすい、パーツがほとんど揃っている関係上、どうしても
値段が高くなってしまうようで、初めてキットを組み立てるなんて方には
ちょっと高い買い物かもしれませんね。
当初、スクラッチビルドを予定していましたが、キットが手に入りましたので、
気楽に作ってみたいと思います。いずれ、パンタ車2連をスクラッチで
作りたいと思いますが、それは夢のまた夢。
本当は、キット工作もずっと先にしようと考えていたのですが、
スクラッチ工作の合間の中継ぎのようなつもりですので、
もしかしたら、途中でまたまた仕掛かりのひとつになってしまうかも。
2005年2月1日
プレスの出来はおおむね良好ですが、曲げが均等になされていない部分(写真中ピンクの部分など)が数箇所ありましたので、プライヤーと指でゆっくりと修正し、実車どおりのカーブを描くようにしました。 |
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工作前にまずは車体を磨きます。1000番の水ペパーを使用しました。
車体、前面、乗降ドアーのプレスめくれをきれいに取り除きます。なお、車体の前後、前面との接合部下部は非常に細く、強度的に不安が残りますので、車体表面の磨きは、ドアを取り付けてからにします。 |
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2005年2月2日
スクラッチ工作の説明を別の車輌ではじめましたが、初めてキット工作を行う方にもわかりやすく、当たり前のことも含めてなるべく説明したいと思います。 乗降ドアーの取り付けを行います。ドアー、窓枠などは、意外に通常の半田ごてが届きそうで届かないものです。こて先がうまく届かず、大量の半田を流してしまうこともよくあるものです。特殊なこて先を用意する方法もありますが、あらかじめ車体側を薄く半田メッキすることで簡単にきれいに取り付けることができます。 半田メッキを行った車体に、ドア、窓枠を合わせ、フラックスをつけ、半田ごてで車体内側ドア、窓枠に熱を加えると、車体の半田が流れ固定することができます。 |
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乗降ドアの取り付けが済みました。あらためて車体を水ペーパーで磨きだし、プレス時の傷、擦れを取り、車体の形を指で整えました。平日に付き、今日はこれだけ。 | |
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