京都電燈デナ21
(叡山電鉄)

その11

フィルムの作成 2005年1月10日

表と裏のアートワークを高精彩透明シートにインクジェットプリンターでプリンタードライバに最大解像度を指定して印刷し、表と裏のアートワーク位置を正確に合わせました。

このあと2枚のアートワークフィルムの間に、感光フィルムを貼り付けた真鍮、洋白あるいはステンレス板をはさんで感光、現像します。

エッチング結果 2005年1月11日

エッチングを行いました。エッチング液を温めすぎたためか思ったより早く侵食してしまい、チェックを行ったときには穴があいてしまっていました。もう少し時間を早めに切り上げればきれいにいっていたと思われるので残念です。まあはじめてのことですから仕方ありません。

やり直すの面倒ですし、失敗したとはいえ、叡山電鉄の社銘板2枚は穴もさほどあいていませんから、車体に取り付けて塗装すれば目立たないと思います。はじめてのエッチング作品の記念にこれを使用することにしました。

社銘板取り付け 叡山電鉄の社銘板のうち、穴があまりあかなかった2枚を切り出して、車体に半田付けしました。素人の初作品としてはまあまあ、と言うか、車体に取り付けてみるとまずまず満足の行くものになりました。
屋根試作と、焼きなまし 2005年1月12日

重い腰をようやくあげ屋根工作を開始しました。

厚さ約 0.4mm の真鍮版を焼きなまし曲げます。写真後ろは試作。なかなか思ったような形に仕上がらず、試作を5回も繰り返しました。

いろいろ試した結果、折り曲げ機は使用せず、0.5mm のステンレス丸棒と 15mmの真鍮丸棒を使いながら指でゆっくり曲げました。なお、屋根素材を切り出した段階で、つまり曲げる前に、ベンチレーター、ポールなど、ランボード部分を除く屋根主要部の位置をけがいておきました。

屋根曲げ終了 形式集の図面の屋根は実車と異なり、また、図面集のエコーモデルの図面は更新後の屋根ですので、図面を参考にせず、竣工当時のデナ21の写真を参考に自分で描いたイメージに従って曲げました。自分なりに当時のデナ21の屋根の雰囲気をまずまず出せたと思います。なお焼きなました屋根はこの先の作業で不用意に変形を防ぐために焼入れを行いました。

これで一番心配していた工程がなんとか終わりました。ポールを取り付けるのが楽しみです。

ポール、ベンチレーター用穴あけ 2005年1月13日

ポール、ベンチレーター用の穴をあけ、試しに取り付けてみました。

デナ21初期のポールは、4本引きバネの US No.13 が使用されていましたので、モデル8の トローリーポール US No.13 を使用しました。4個でこの車輌のパーツ代の半分以上、つまりはパーツ代を押し上げる原因。

ベンチレーターは、エコーモデルの No. 2665 小型ガラペンを使用しました。

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