京阪1800系

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私鉄高性能車のパイオニアと称される
京阪1800系は、1700系に準じる車体を
持ちながらも全鋼製であり、カルダン
駆動発電ブレーキ付きの高性能車でした。

昭和28年に試作車が作られ、翌29年から
量産が開始されましたが、大量輸送時代を
迎え、特急主役の座をまもなく車体長を
長くした1810系へ譲りましたので、全部で
12両と言う小世帯に終わりました。

未完ながら1300型/1700系の工作に
気を良くし、フルスクラッチで1800系を
作ることにしました。

小世帯の上、特急としての活躍期間が
短かったこともあり、1700系同様、資料
集めに苦労しそうですが、あまり深く
考えずに作ろうと考えています。

プロトタイプは、丸妻の増結MC車 1806 を
加えた試作車両 1801+1802 の
MC+MC+MC 3両編成を選びました。
いつものことながら長い工作になるかとは
思いますが、早くも内装をピンクに塗る
日がとても待ち遠しいです。

 

テスト折り曲げ 2004年5月22日

まずは車体折り曲げ前のサイズを出すためにテスト折り曲げを行いました。1300型工作の際の数値が参考になりましたので、テスト折り曲げ2回で希望する形になりました。

車体切断 車体をケガキ、切断機で切り出しました。右側 1806 は丸妻車体ですので、左ふたつ 1801/1802 より 6.25mm 短くなっています。

素材は厚さ約 0.4mm の真鍮板です。

切り出した車体の整形 切り出した車体板をきれいに整形します。切断機でかなりきれいに切断できますが、やはり若干直角とはずれることがありますので、工作に入る前にきちんと図面どおりの形、サイズに整形することはとても大切です。

定盤上でゆっくり時間をかけて整形します。今日はとりあえず 1806 1両分を加工しました。

窓Rゲージ 2004年5月23日

車体に窓、ドアをけがく前に窓、ドア上部のRケガキ用ゲージを作りました。正確に直角を出したあと、針ヤスリで角にRを残し整形しました。3両分の窓ケガキだけでも結構な数になりますので、こう言った治具、ゲージを作ることはスクラッチビルドにおいては欠かせません。

ゲージを作るまでは良かったのですが、この後ガレージを塗装しなおすための下準備(塗装はがし)をしたので、今日の工作はこれだけ。ホームページを更新するまでもなかったようで・・・

妻板大失敗 2004年5月24日

運転席妻板のテスト折り曲げ(写真左)を行った後、妻板を1枚試作しましたが、大失敗!きれいに作れたのはいいのですが、やはり折り曲げ線が窓枠近くにあるのできれいに折り曲げられませんでした。通常、この手のものは折り曲げてから窓抜きをするものなのですが、当て板をすれば大丈夫と考えて先走ったのが間違いでした。20分程度で妻板は作れるのでそれほどショックではないながらも、今日はもうやる気をなくしてしまいました。

実際の工作はいつになるかわかりませんが、京阪1810系も同じ妻板を利用しますので、全部で5個作る予定です。

1700系、1800系妻板比較 2004年5月25日

昨日失敗した妻板を作りました。今度は折り曲げてから窓抜きをしましたのできれいにできました。やはり無理は禁物ですね。

製作中の京阪1700系と並べてみました。違和感なく作れたと思います。

1810系の分を含めてあと4つ残っています。たいして作業はしてないのですが、仕事もたくさんあって疲れたので今日はこれでおしまいです。超スローペースの工作になりそうです。

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