こちらは、13mm 化決断以前の工作を
紹介していたページです。
これらの工程はほぼすべてやり直しと
なりますので、一体何を1年以上やっていたのか、
と言うことになってしまいますが、
まあ、こんなこともあってもいいでしょう。
自己流ではありますが、初心者の方にも蒸気機関車の作り方が
わかるようになるべく詳しく工作過程を紹介していこうと考えています。
主台枠は基本部分が組み立て済みですが、かしめのあとが非常にみにくい状態で残っています。半田を盛ってやすり、きれいにします。
わかりづらいですが、上が処理前、下がほぼ加工の終わったところです。 |
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蒸気機関車の組み立てでは位置決めはほかの車両よりも厳密にしませんと、スタイルが悪くなるだけでなく動輪がうまく回らないなどと言う致命的な欠陥に即つながります。
後台枠の高さは 8.5mm の高さの指定がありますので、定盤上でVブロックに定規を貼り付けて簡単なヘイトゲージをこしらえ目的の高さ (8.5mm) にトースカンを合わせます。トースカンを使って、後台枠のフレームの高さを合わせます。 なお、主台枠のプレスめくれをあらかじめ定盤の上で紙やすりをかけてきれいにしておきませんと正確な高さは出せませんので注意が必要です。 |
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主台枠のパーツはしっかりと半田で固定します。半田ごての熱がまわりますと、部品自体かなり熱くなりますので、やけどの恐れがあります。模型工作に十分なれている方は問題ないとは思いますが、私はあえて危険を犯したくありませんし、正確に組み立てられる利点はありますので、クランプで固定します。クランプを直接かませると部品に傷をつけますので、間に薄い真鍮板をはさんだ上で固定します。
接合面に流す半田の量に十分注意しましょう。多すぎても少なすぎてもいけません。 |
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8割方、主台枠の組み立てが終わりました。前台枠のように大きなロスト部品はきちんと磨き、十分に熱を加えて半田付けします。
ボイラーを固定する板を取り付ければ主台枠は完成ですが、高さを正確に出してフレーム内に固定するために治具を作る予定です。個人の技量にもよりますが、蒸気機関車の組み立てにおいてはたったひとつの部品の取り付けのために治具を作ることはよくあることです。治具を作ることも模型工作の楽しみくらいに考えてがんばりましょう。 第3動輪駆動を検討してみましたが、主台枠のカシメピンが小さなギアを使っても干渉しますので見送ることにしました。主台枠を作り直すほど入れ込むつもりもありません。 |
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主台枠のボイラー固定板の高さを出すための治具を作ります。治具と言ってもただのベークブロックですので大げさなものではありません。ボイラー固定板の厚みが
0.8mm、板の上面が主台枠下から 9.8mm
の高さに固定しますので、高さ 9mm
のベークブロックを主台枠内側に収まるように作ればいいことになります。
初心者にもわかりやすく解説でいきなりフライス盤もないですし、フライス盤を使うまでの作業でもないのですが、機械工作に慣れる意味からフライス加工をしてみました。 フライス盤がインチサイズですので計算しながらの加工になります。フライス加工して出来上がったものをマイクロメーターで計ったところ 9.017mm でしたので、ほぼ計算どおりです。最後に定盤の上で軽くヤスリがけをして、9.00mm ぴったりです。もっともここまで正確である必要はありませんが、まあ機械工作の練習と言うことで。 |
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主台枠は製造時のめくれ、バリなどがあるため、そのままでは動輪の軸箱がきちんと入りません。主台枠の軸箱受け側をヤスリで慎重に軸箱に合わせ修正します。同じ軸箱部品でも微妙なサイズの違いがあるようですので動輪の向きに注意し、現物合わせで修正します。写真は第1動輪の修整が終わったところです。
写真手前に写っている主台枠後部の上板はキャブ下部分になりますが、ネジ止めの上、のっぺら坊でなんともあっさりしすぎています。半田付けの上、ネジ穴を埋め、わかっている範囲で軽くディテールアップをする予定です。 |