国鉄 C53
その2


主台枠後部の上板は、正確に中心、水平を出した上でネジで仮組みし半田で固定します。半田付け後、ネジを緩め糸ノコで切断。さらに半田を流してネジ穴を埋めてヤスリがけしました。

上板の水平はトースカンと定規で正確に出しました。この板が少しでも曲がっていますとキャブが傾いてしまいますので注意が必要です。

続いて、5mm x 1mm の真鍮帯板を整形加工の後、0.4mm と 0.3mm の真鍮線でリベットを埋め込み、主台枠後部の上板中心に固定しました。実際にこの部分は、キャブ渡り板の下に隠れますので、ほとんど自己満足の工作にすぎないのですが、やはりのっぺらぼうよりははるかにいいものです。

蒸気機関車設計図を実家に置いてきていますので、これが正しいかどうかは実はわかりません。本人が満足すればそれで良しということでお許しを。

イコライザー部 動輪の細いスポークの間から主台枠がよく見えますので、形だけで抜けていない主台枠のイコライザー部を抜こうとフライス盤で削ってみましたが、深くエンドミルを差し込みすぎて刃を折ってしまいました。エンドミルを入手するまでこのままです。ギアボックスもありますし、抜かなくともあまり目立つものではないのですが、やはりこだわってみたい気もあります。

ブレーキ周りは本当に問題です。プラ製のシューがネジ止めの上、ブレーキ引き棒がありませんので自作するつもりでいます。

ブレーキ加減ネジ わからないところは想像で作ると言うことで、資料不足ながら工作を続行することにしました。実物と異なるかもしれませんが・・・

厚さ約 0.4mm と 1mm の真鍮板、2種類の小径パイプ、太さ 0.6mm, 0.7mm の真鍮線を使い、ブレーキ加減ネジとそれに付く引棒(制動引棒)を作りました。ディテールではロスト製の部品には到底かないませんが、材料箱をあさりながら素材を選び作っていくのは楽しいことですし、ロスト部品を使って作った以上の満足感があります。でも、手元にロスト部品があれば使ってしまうんでしょうね。

極端にスローペースで工作を進めていますので完成はいつになるやらわかりませんし、こんな小さな工作ステップを紹介していたらいったいどれだけ長い説明になるのか想像もつきません。本人しか読まないかも!

主台枠をフライス加工 1mm 径のエンドミルが届きましたので、主台枠イコライザー部をフライス加工で抜きました。

前回は、0.5mm のエンドミルを使い失敗しましたので、今回は、1.0mm のエンドミルで、一度に 0.005 インチ (約 0.127mm) ずつ慎重に削り込みました。さすがにフライス盤を使うとこの手の作業はあっという間に終わります。

自己満足に過ぎないかもしれませんが、出来上がってみると、向こう側が透けているかどうかでかなり印象が違います。スポーク動輪から透ける姿が早くも楽しみです。

ブレーキ軸受け 仕事とかいろんなことで恐ろしいほどのんびりペースで工作が進んでいます。

0.5mm 厚の真鍮板に 0.5 x 0.5mm の真鍮角線を使用し、前後の制動軸受けを作りました。1mm, 0.8mm, 0.6mm の真鍮線を通すために穴をあけ、後ほどブレーキてこ、加減ネジを取り付ける予定です。ブレーキシリンダ側のブレーキてこ(制動軸腕)は取り付けるスペースがないことと、ほとんど見えないので省略しました。なお、インチサイズの素材を使っていることもありますので、径、厚さはおおよその値です。

このように同じ物をふたつ作る場合、ひとつ分だけケガキ、切り出し、半田で真鍮板に固定した上で外周を切り出して整形してもうひとつを作っています。元来、面倒くさがり屋なものですから。

制動梁の工作 2004年1月25日 (今日から日付を入れることに)

制動梁(ブレーキ梁)を作ります。制動梁本体は、1/32 インチ (約 0.8mm) の真鍮板、釣合梁その他は、1.0 x 0.3mm と 0.6 x 0.4mm の真鍮帯板を使用し、各部を真鍮線で固定する予定です。

とりあえず写真に写っている状態まで作業をしましたが、地下室工作スペースが寒いので今日はここまで。寒い中、0.3, 0.4 mm サイズの穴を多数あける気にはさすがになれません。一応ボイラーが置いてあるので、めちゃくちゃ寒いってことはないのですが、やはり足元はかなり冷え込みます。ちなみに外はマイナス15度ほど。

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