国鉄 C53
その10

のぞき窓蓋試作と冶具 2004年11月3日

空気弁ののぞき窓蓋を失敗したシリンダーカバーを使って試作しました。試作ですので、空気弁に対する位置はいいかげんです。

約 1.5mm 径(サイズに厳密にこだわらない穴はインチのキリを使っています)の穴をあけ、針やすりでのぞき窓蓋の形に整形します。0.2mm 厚の切り出した洋白板に 0.5mm の洋白線 2 本を通し、整形した穴に位置を合わせて半田付けしました。

試作した結果がなかなか良好、汽車会社製造の C53 らしく見えますので、この方法で本工作を行うことにします。正確な位置、大きさにのぞき窓蓋の穴をあけるために、冶具を真鍮板で作りました。空気弁の位置を基準にケガキ、穴をあけました。この冶具にシリンダーカバーを軽く半田付けして、穴をあけるつもりです。

のぞき窓蓋作成 2004年11月4日

冶具をシリンダーカバーに半田で仮止めし、穴をあけ、洋白板 (0.2mm厚)と洋白線(0.5φ)で作ったのぞき窓蓋を半田付けしました。写真右側は裏側。

折り曲げに影響なしと見ましたので、折り曲げ前にのぞき窓蓋の工作を済ませてしまいました。続いて折り曲げを行い、リベットの植え込み、点検窓のヒンジ工作などを行い、下部の丸め、ドレインの工作を行う予定です。のんびり工作していますので、シリンダーカバーひとつとっても、まだしばらく時間がかかりそうです。

中央のリベットですが、後期型ですとすじめより上にあるようですが、前期型の場合、C54 に見られるように下側に位置するようですので、そのように穴をあけました。もしかしたら正しくないかもしれませんが。

リベット植え込み 2004年11月6日

折り曲げ機を使用して折り曲げた後、0.3mm の洋白線を植え込みリベット(正確にはボルトとナットの頭)としました。0.1mm の洋白板をスペーサーとして、0.1mm の高さで揃えた後、軽くヤスリをかけて高さ、形を揃えました。少々、オーバースケールですが、まあいいでしょう。なお、裏側はシリンダーへの取り付けを考えきれいにやすってあります。

毎回ほとんど進まない、悪く言えばみみっちい工作を紹介した工作記は、どうも私のホームページくらいのようですが、細かい工作を知りたいって方もいると信じてのんびり紹介していこうと思います。

掛け金の工作 2004年11月8日

シリンダーカバー点検窓の掛け金を作り始めました。0.4mm 厚の真鍮板を右の様に T 形に切り出した後、ヤスリで整形し掛け金らしく(写真左)作ります。

掛け金取り付け シリンダーカバーに 0.4mm 径の穴をあけ、取り付けます。あまり目立ちませんが、カバー中央の点検窓蓋部分です。

真鍮線を半田付けするよりは若干実感的になりました。また、脚を付けることにより、しっかりと固定できます。

ヒンジの加工 2005年1月28日

蒸気はどうしたの?と数名の方に指摘され恥ずかしい思いを胸に、久しぶりに戻ってまいりました。またすぐにほかに行ってしまうかもしれませんが、とりあえずシリンダーカバーくらいは片付けてしまいたいところです。

点検窓のヒンジ部分を作りました。細い真鍮線を置いて半田付けするにも位置決めが難しいですし取れてしまう恐れがあるので、穴をあけてしっかりと固定することにします。

点検窓上部に 0.4mm の穴をあけ、焼きなました 0.3mm の真鍮線を通して裏側から強く引っ張り半田付け。軽くヤスリをかけて整形しました。ちょっとヒンジって感じがしないので研究の余地ありですが、まあ塗装すればそれなりに見えるでしょう。キットのものよりはずっとメリハリあると思います。

以前に作った掛け金のひとつがサイズが微妙に異なりみっともないので、作り直すことにしました。したがって掛け金、ヒンジ部分共に写真にはひとつずつしか写っていません。おまけにもう1枚のシリンダーカバーは、ヒンジも掛け金も作っていないと言う手抜き。こんなことではいつ完成するやら。

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