京都電燈デナ21
(叡山電鉄)

その2


窓枠の工作 厚さ約 0.3mm の真鍮板から窓枠を作りました。3つの窓枠は1枚の真鍮板にまとめて穴をあけて作ってあります。つながった窓枠どうしの間隔が狭い場合には、Rの付いた妻板の窓枠でも別々に作らずにまとめて1枚の真鍮板で作ったほうがきれいにできます。

折り曲げ位置にアクリルカッターですじを入れておくときれいに折り曲げることができます。素材が薄いので折り曲げてから窓穴を抜きます。窓穴はだいたいの大きさにあけ、妻板に固定してから、現物合わせできれいにやすりで整形します。

窓枠とウインドシルの取り付け

窓枠を半田付けし、ヤスリで整形が終わりましたら、続いて、ウィンドシル(と呼んでいいのか、どうか不明)は、1.4 x 0.2 mm の真鍮帯板に、0.6 x 0.4 mm の真鍮帯板を半田付けし、0.6 x 0.4 mm の上面をヤスリで削り曲面仕上げにした後、妻板に半田付けしました。甲丸線があればもう少しきれいにできるところなのですが、福原金属さんはもう作っていないので、贅沢は言えませんね。

ボディーゲージ 2004年11月15日

昨日作った窓枠が気に入らなかったので作り直しました。上の写真は作り直したあとのものです。昨日は窓枠下部を削りすぎましたので、少し多めに残しました。

それ以外には工作らしい工作はしていません。写真の車体折り曲げ用ゲージ(車体断面ゲージ)を作りました。ただし、屋根を通常の折り曲げで表現するか、上から屋根を別パーツで載せるか、まだ決めかねています。どちらも一長一短ありますので難しいです。

車体曲げ試作 2004年11月16日

図面を元に作った車体折り曲げゲージに合わせて、車体の試作をしました。屋根部分の折り曲げはRが2箇所で変わっていますので折り曲げも片側2回ずつ、合計4回の折り曲げを行ないました。

この試作は実は失敗です。実車はもう少しなだらかなRで車体側面につながっています。明日にでも、折り曲げゲージを修正の上、再チャレンジ予定。

図面と実車の雰囲気が異なる場合、自分で感じている実車の雰囲気を大切にするようにしています。たとえ、人から違うと言われてもかまいません。自分のイメージを大切にしましょう。それから試作は満足行くまで何回でもやりましょう。

写真のように妻板をある程度作ってから車体の試作に入ると、イメージをつかみやすいです。スクラッチビルドに挑戦したいと言う方、ぜひ参考にしてください。

屋根試作 2004年11月17日

車体折り曲げ試作第2弾。今度はだいぶ実車に近づいたと思います。ただし、今回の曲げ方ですと、きつく2段に折り曲げるにあたって、角が立ってしまいましたので、ヤスリで角を丸めて滑らかな曲線が出るようにしてあげる必要があります。写真の右側屋根すそはヤスリ整形し、右はしていない状態です。

まあまあの出来だとは思うのですが、ちょっとしっくりこないのは屋根すそと車体側板が同じ線上にあるからのような気がします。今度は、屋根を別パーツで試作してみるつもりです。

車体側板の工作 2004年11月18日

屋根折り曲げを含めた車体の試作を行いましたが、なだらかなカーブを描いた屋根を表現するには今ひとつ、ついでに、普段とは違った工作方法もたまには試してみようと言うことで、方針変更。車体に屋根を載せる手法にしました。ちょうどエッチング板のキットを組み立てる感じですね。この工作手法の場合、屋根に木材を使う方法も考えられますが、私は実は工作素材としての木の加工が実に下手なので真鍮で屋根を作るつもりです。

方法が決まったところで早速厚さ約 0.4mm の真鍮板から車体側板を切り出し、窓、ドア、そして車体すそのリベットをケガキました。そして、片側側板の窓、ドア抜きを行いました。ヤスリ整形はまだ行っていません。また、両サイドの乗客用ドアは、側板の強度維持のためにすべての窓、ドアの整形とリベットの穴あけが終わってから、抜く予定です。

2枚の側板で合計約300個のリベット穴をあけなければいけないことを考えると憂鬱になります。まあのんびり根気よくがんばるだけですね。

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