京都電燈デワ101
(叡山電鉄)

 その11

2006年3月25日

屋根の試作をしました。一発で満足のできるものになりましたので、ほくほくです。

屋根の素材は 0.35mm 厚の真鍮板です。焼きなました後、屋根の両端それぞれ 1mm のところを折り曲げ機で軽く曲げ、丸棒で丸めました。下端を少し削った上で、端に雨どいを帯材で表現すれば実車に近い屋根になると思います。

試作の結果うまく屋根曲げができそうですので、早速工作を開始しました。

おでこ部分は、真鍮板の折り曲げ表現も検討しましたが、運転席真横部分荒れた屋根裏側を見せるよりも、割り切って真鍮ブロックを使った方がきれいにできると思いましたので、いつも通り真鍮ブロックを使うことにしました。

屋根ゲージに合わせて真鍮ブロックを大まかに削りだし、屋根板を切り出し焼きなましました。

2006年3月26日

いつも通り、屋根板を折り曲げたあと、50/50の半田(より高温で融ける半田です)で、おでこの真鍮ブロックをハンダ付け。グラインダーで大まかに削ります。

金工ヤスリで実車の屋根をイメージしながら形を作り、最後に紙ヤスリできれいにします。
0.6 x 0.2 mm の真鍮帯板でキャンバス押さえを作り、その後、雨どいを屋根周囲にハンダ付けしました。

雨どいは普段は真鍮帯板の貼り合わせで段付きを表現しますが、今回は箱物ではない事情に伴いばらける心配がありましたので、手持ち在庫のピノチオ製2段雨どいを使用しました。

ただし、この2段雨どいは高さがありすぎますので、屋根裾から 0.2mm 下方にずらしてハンダ付けした後、ヤスリがけして高さを 0.2mm 減らしました。不安定な屋根裾へのハンダ付けはなかなか苦労しましたが、出来上がり具合は満足いく物になりました。

車体に載せてみました。いい感じで仕上がりました。完成間近と言いたいところですが、まだまだやることはたくさん残っています。

続いてはランボード、ポール台の工作です。屋根裏側の梁は省略するには目立ちすぎる特徴だけに、どう作るか、頭の痛いところです。

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