京阪1800系
その 8

おでこの整形を多少詳しく説明してみます。

まず先に説明したグラインダーで縦方向を車体に合わせて削ります。

続いて上部を屋根カーブに合わせて削ります。
さらにおおまかに前方に向かってカーブをつけて削ります。ここまでグラインダーでかなりおおまかな形を作ってしまいます。
ここからは金工ヤスリにより整形です。

一番手前のかなりおおきめの金工ヤスリから奥の小さな物へと換えながら整形して行きます。

一番奥の小さな物を使用する際には半田も削ることになり、半田によってヤスリ目が詰まりますので、捨ててもいい安いヤスリを使用します。

一番大きな金工ヤスリで整形したところです。

この段階で京阪電車としての顔を作ります。イメージしたカーブになるように少しずつ、かつ大胆に削ります。

車体との接合部分には薄い真鍮板を当てて、極力車体に傷をつけないようにします。

キット工作時のおでこ部分の継ぎ目消し同様、青い線の方向ばかりではなく、赤い線の方向、さらには屋根カーブに沿って斜め方向にもヤスリをかけます。

金工ヤスリの次に、#400 の水ペーパーで水を付けながら仕上げを行います。カーブが不自然なところがあれば、油目の金工ヤスリで削り、また水ペーパーをかけながら仕上げます。大量のハンダ混じりの真鍮へのペーパーがけですので、必ず使い捨ての手袋をして作業を行います。

今日は 1806 の運転席側のおでこの仕上げを始めましたが、指が痛くなってしまったので写真の段階で中断。まだ、少しカーブの不自然なところが残っていますが、ほぼイメージどおりのカーブを出せました。

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