お椀型ベンチレーター、ランボードが付き、いよいよそれらしくなってきました。
この車両はお金をなるべくかけないで組み立てることが目的ですので、ここからは最低限あるべき程度のディテール追加を行う予定です。 |
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ひととおりのディテールを追加して車両本体はほぼ完成しました。室内の工作とキサゲ処理が残るだけです。
パンタ周りの配管は 0.4mm と 0.6mm の真鍮線を 0.8 x 0.2mm の真鍮帯板のベースに 0.3 x 0.15mm の洋白帯板で割りピンを作って留めました。いつもどおりの工法です。 靴ずりは 0.5 x 0.5mm の真鍮角線、ドアハンドルは 0.3mm の洋白線をハンマーでつぶした後やすりで整形して作りました。 ワイパーは安上がりにエコーの洋白エッチングのもの。ジャンパー栓は手元にあったロスト製を使いました。ホワイトメタル製品の使用も考えましたが、この車両に関してはロスト製品の方が形が似ています。それにしてもプレス製のパンタ台と、ロスト製のジャンパー栓がミスマッチです。 |
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床下ですが、この車両の連結器は自連ですので迷わずケーディーの#58を使います。ただし、カプラーを取り付けるには床板との間にスペーサーを入れないと高さが合いません。厚さ約
1.6mm
の真鍮材を切り出し、ジャンパー栓受け、エアホースとカプラーの台座とします。連結面は、密連型ですが手元にあったいさみやの
Hi-Fi
ドローバーを使うことにしました。ドローバーも高さが合いませんので台座を作りました。
もう少し床下には手を入れたいところですが、資料がありませんのでこれで我慢することにしました。 |
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吊革を取り付ける台座を約
0.4mm
の厚さの真鍮板から切り出して作ります。見えない場所に加え、精度もさほど要求されないところですので、金切りはさみで切断しました。当然、応力でくにゃくにゃに曲がりますが、後から修正してあげれば問題ありません。そもそもきれいにケガキもしてません。
完成後、吊革があるとないとでは大違いですが、さすがに 2両分で 32個は作りながら面倒になってきます。これの半田付けがまた面倒です。 |
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乗務員室の仕切り板を真鍮板から作ります。糸ノコで切り出した後、ヤスリをかけて整形します。下部がアングルと干渉しますので少し削ります。
吊革取り付けの台座を取り付けてしまうと、仕切り板を取り付けることができなくなりますので、車体に半田付けしました。乗務員室の塗装が多少やりづらくなりますが、エアブラシの吹き方を調整すれば問題ないと思います。 写真は糸ノコで切り出した直後、ヤスリがけ前の仕切り板です。V字型に切れている木の板は、自作糸ノコ台です。台と言うほど大げさなものではありませんが、このV字型があるとないとでは、糸ノコの使い勝手が驚くほど違いますので、お持ちでない方はぜひお試しあれ。 |
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乗務員室仕切り、吊革の台座を取り付け終わり、車体が完成しました。まだ若干のキサゲ処理が必要ですが、塗装準備と合わせて行うつもりです。天気がここのところよくありませんので、しばらく塗装は無理そうです。
なお塗装は東急ライトグリーンを考えていましたが、塗り分け方もよくわかっていない旧塗装の青と黄色のツートンに無謀にも挑戦することにしました。小田急の旧塗装風にすればいいだろう程度に考えているのですが・・・まあ、東急と限定することなく、中小私鉄風の電車と考えてもいいですよね。 |
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