京都市電 600型

 その18

おでこ部分の真鍮ブロックを車体にハンダ付けしました。普段はより大きな熱量を必要とする 50/50 のハンダを使用するところですが、細かいディテールが取れる恐れが高いので 60/40 を使用しました。

仮止めして位置を決めたあとは、車体の内と外側、両方にフラックスを塗れば、ハンダが裏側まで流れ、少ない熱量できれいに継ぎ目が埋まります。

グラインダーで大まかに削りました。

発熱しますので水につけながら慎重に車体ぎりぎりまで削ります。

続いて荒目の金工ヤスリで削ります。この時実車の写真を見ながら自分の頭の中にイメージを抱いて削ります。

5/32 インチの真鍮パイプを差し込んでイメージを確かめながら削ります。

真横からも確認。この段階ではまだ前面のカーブの始まりが前過ぎますので修正しました。
金工ヤスリの次は #400 の水ペーパーでキット工作時の継ぎ目消しの要領できれいに仕上げます。必要であればさらに金工ヤスリによる削り、水ペーパーによる修正を繰り返します。

写真からおでこ部分と車体の真鍮の色が若干異なるのがわかると思いますが、車体用の真鍮板は工業用板金を販売している店から、おでこ用の真鍮ブロックはカスタムナイフ用の削りやすい真鍮材を販売している店から購入しています。おでこ用の真鍮材の方が若干柔らかく削りやすい物になっています。

686 の片側のおでこ工作でヘッドライト位置は適正と判断、残り3個のおでこ部分ブロックにヘッドライト用穴をあけ、車体にハンダ付け、グラインダーでおおまかに削りました。

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